結局、“経営コンサル”って何してくれるの? ― 価値と支援プロセス ―

「経営コンサルタントに相談すると、結局のところ何をしてくれるんですか?」

新しい引き合いがあった際、たびたびこのような質問をいただきます。

「経営を改善します」
「利益を上げるお手伝いをします」
「経営課題を解決します」

どれも間違いではありません。

しかし、輪郭をつかむには少し抽象的です。
実際にコンサルタントへ依頼したことがない方からすると、「結局、何をやってくれるの?」という疑問が残ります。

Taste and Logicでは、コンサルティングを非常にシンプルに捉えています。
それは「自社だけでは解決しきれない問題を、一緒に解決すること」です。

そのために、情報を集め、整理し、考え、戦略や計画に落とし込み、必要に応じて実行まで支援します。
この記事では、経営コンサルティングが実際にどのような仕事なのか、そしてTaste and Logicがどのように企業を支援しているのかをご紹介します。

相談に悩む方に読んでいただければ幸いです。


1.そもそも、なぜコンサルティングを依頼するのか

コンサルティングを依頼する理由はシンプル。「困っているから」です。

たとえば、

  • 売上をもっと伸ばしたい
  • 新しい事業を立ち上げたい
  • 採用を強化したい
  • マーケティングを改善したい
  • 業務を効率化したい
  • 人事制度を見直したい
  • 資金調達について考えたい

などなど企業にはさまざまな経営課題があります。

しかしこれらが必ずしも自社で解決できる事ばかりではありません。
社内に必要な知識がない。担当できる人材がいない。日常業務が忙しく、検討する時間が取れない。客観的に自社を見ることが難しい。
こうした状況では、外部の専門家を活用する意味が生まれます。

つまり、コンサルタントの役割は経営者や社内メンバーだけでは解決しづらい問題を、外部の知識・経験・思考力・リソースを使って解決することと言えます。
それゆえ、弊社ではコンサルタントを「問題解決屋」と位置付けています。



2.コンサルティングの本質は「情報を料理すること」

経営課題を解決するためには、まず情報が必要です。
これを大きく構造でとらえると、インプット → プロセス → アウトプットと置くことができます。

インプット

まず、課題を考えるために必要な情報を集めます。

たとえば、

  • 自社の売上や利益
  • 顧客情報
  • 商品・サービスの状況
  • 競合企業
  • 市場環境
  • 顧客ニーズ
  • 過去の施策
  • 社内の業務状況

などです。

プロセス

集めた情報を、そのまま並べるだけでは意味がありません。

情報を整理し、比較し、必要に応じて他社事例なども参照しながら、

「そもそも何を考えるべきなのか」
「本当の問題はどこにあるのか」
「何を変えれば結果が変わるのか」

という論点を整理し、課題解決に必要な骨格を作ります。
そこで活きてくるのが、コンサルの代名詞であるフレームワークや論理的思考、仮説思考です。

アウトプット

そして、整理・分析した内容を、

  • 戦略
  • 計画
  • 仕組み
  • 具体的な施策

へ落とし込みます。

つまり、コンサルティングとは、単に知識を教えるのではなく、企業の中や外部の情報を組み合わせ、それを意思決定につながる形に変換する仕事とも言えます。


3.コンサルティングの投資対効果

ここも、コンサルティングを利用するうえで重要なポイントです。
「経営課題がある会社は、みんなコンサルタントに依頼すればいい」
というわけではありません。コンサルティングには費用がかかります。

だからこそ、その投資を回収できる可能性があるのかを考える必要があります。
基本的な考え方は、課題のインパクト × 影響範囲で説明できます。

たとえば、会社の将来を大きく左右する新規事業であれば、その成功によって大きな売上が生まれる可能性があります。
仮に新商品が5億円規模の売上につながるのであれば、数千万円の投資をしてでも取り組む価値があるかもしれません。
もしくは採用コストを1人100万円から50万円に下げられたとして、今後20人を採用するのであれば、そのために数百万円の投資には検討余地が産まれます。

一方で、「名刺のデザイン」のような必要ではあるものの、会社全体への影響が小さい課題であれば、高額なコンサルティング費用をかける合理性は低くなります。

重要なのは、「コンサルタントを雇うかどうか」ではなく、「その課題解決のための投資は合理的か」です。

そのため、相談いただいた内容によっては、「そこまで費用をかける必要はないのではないか」とこちらからお伝えすることもあります。
場合によっては支援範囲を小さくしたり、そもそも依頼しないことをおすすめしたりする。
これも、私たちの仕事の一つだと考えています。

4.ご提案内容は徹底的にすりあわせ

弊社では支援をスタートする前の提案とすり合わせに時間を多く割いています。
提案段階で支援の半分が終わっているといっても過言ではありません。

ご提案までのプロセスについてご説明します。

論点の分解

提案の際まず行うのは、相談内容をより具体的な論点に分解することです。

たとえば、「人事制度を作りたい」というご相談をいただいたとします。
では「人事制度を作る」とは具体的にどんなアウトプットが必要なのでしょうか?

たとえば、人事制度の検討は

  • 組織構造をどうするのか
  • 評価項目と評価基準をどうするのか
  • 評価を報酬にどう反映するのか

の三つが大論点です。このような形で必要な成果物や検討事項を分けていきより課題を具体化していきます。

仮説の構築

そのうえで、会社の現在の状況や今後の成長計画、経営者が実現したい組織の姿などを確認します。
ここで重要なのは、「何を作るか」だけではなく、「なぜそれを作るのか」を整理することです。

たとえば、社員数が増えて評価が難しくなったのか、管理職を増やしたいのか、社員に求める役割を明確にしたいのか。背景や目的によって、必要な制度は変わってきます。
そうした情報をもとに、次に課題解決の方向性について仮説を立てます。

たとえば、

  • 経営理念を浸透させ同様の判断軸で動けることが理想
  • 事業特性としてリピートが多く、顧客満足度が重要
  • 定期的に専門スキルの向上が競争力の源泉
  • 一方で顧客とのやり取りも多く社会人基礎スキルも顧客満足度に影響する

というような目的・意思・背景情報があった場合は

  • 経営理念をブレイクダウンした行動指針が取れているかの定性指標を設ける
  • 従業員には利益を直接の評価指標にせず、顧客満足度を柱とする
  • スキルの習得も評価項目に加え、専門スキルと社会人基礎スキルに分割する

というような仮説を立てた上でプロジェクトを提案します。

検証プロセスの定義

そして、その仮説を前提に、本当にその方向性でよいのかを確認するための検証プロセスとしてプロジェクトを設計します。
例えば関係者へのヒアリングや既存制度の確認、他社事例との比較、制度の設計とレビューなどを行いながら、仮説を検証します。
つまりプロジェクトの位置づけは起案ではなく、検証と具体化なのです。

つまり、私たちが相談を受けてからプロジェクトを開始するまでには、

論点の整理
→ 背景・目的をもとにした仮説の提示
→ 仮説を検証するプロセスの提示
→ 具体的な実行計画の策定

という段階があります。

相談時点でいただいた「人事制度を作りたい」という言葉を、そのまま発注内容にするのではありません。

何を作る必要があるのか、なぜそれが必要なのか、そしてどう進めれば課題を解決できるのか。

そこまで整理したうえで、プロジェクトの内容と進め方を一緒に決めていきます。
このプロセスは提案ですので基本的に営業活動の一環として無料でお話させていただいております。

どうしてもオーダーメイドの支援をすることが多いので、ここまで明確にしないと双方納得するのは難しいと考えています。



5.PDCAサイクルの愚直な遂行こそが本質

プロジェクトでは、計画を作ることがゴールではありません。
言うまでもなく、実行からが本番です。

基本的にはご提案の内容を実行していくのですが、その際にいかにPDCAを回せるかが成功の鍵です。
施策を実行したら、数字を確認する。結果を振り返る。そこから学びを得る。そして、次に何をするかを決める。

このサイクルを繰り返していきます。これは一見すると当たり前のことですが、企業活動において非常に重要です。

「何となく良さそうだからやる」「前回もやったから今回もやる」

ではなく、結果を見て、次の行動を変える。これを継続することで、施策そのものの精度が上がっていきます。

確実にPDCAを回すために、多くの場合活動を数値で管理するためのKPIと定期的な振り返りの場を設定します。

成果を要素分解し、それぞれの数値の目標やあるべき指標を定め、その数値を見ながら試作の設計や戦略の調整を行うことが可能になります。

最初に提示した仮説はあくまで仮説。多くの場合、検証や活動が進むにつれズレが生じることがほとんどです。
方向転換が必要であればすぐに対応する。この柔軟性も領域横断的に深く入り込む弊社ならではの強みの一つです。


6.プロジェクトの副次的な効果

コンサルティングには、多くの場合プロジェクトの成果以上の価値が産まれます。
まず、社内の目線が揃うことです。
「会社として何を目指すのか」「そのために何を優先するのか」「だから、今月は何をするのか」
これを共通認識として持てるようになると、社員一人ひとりの行動が変わります。

さらに、実行して振り返るというサイクルを繰り返すことで、
「なぜこの施策をやるのか」「結果はどうだったのか」「次は何を変えるべきか」を社員自身が考えられるようになります。

つまり、コンサルタントが答えを出し続けるのではなく、社内に問題解決の力を蓄積していくことができます。


7.Taste and Logicが考える支援のゴール

ここまで読んでいただくと、コンサルティングの仕事は、「経営層にアドバイスすること」ではないことがお分かりいただけると思います。

私たちが考えるコンサルティングは、

課題を整理すること。
必要な情報を集めること。
情報を分析して仮説を立てること。
戦略や計画に落とし込むこと。
実行し、数字を見て、改善すること。

そして最終的には、

会社自身が、より良い意思決定をし、行動できる状態をつくること。

です。

そのため、Taste and Logicでは課題と仮説のすり合わせを重視にし、具体的にご説明することを大切にしています。
場合によっては、「今はコンサルティングに投資しない方がいい」とお伝えすることもあります。

「課題は見えているけれど、どう解決すればいいか分からない」
「やりたいことはあるけれど、社内だけでは進められない」
「施策は実行しているものの、成果につながっているのか分からない」

という状況であれば、一度その課題をお聞かせください。

相談・お見積りは
完全無料で受け付けております

弊社は相談・お見積り・ご提案に関しては完全無料で行っております。
ざっくりした悩みでも問題ありません。


一緒に課題を整理しましょう。

本内容は代表がYouTubeでも発信しております。
詳細気になる方はこちらもご覧ください。

実際の支援で使用しているツールなども見せしているのでよりイメージが沸く内容となっております。